巨人の四番として活躍した捕手の阿部慎之助

野球

プロ野球が多くのファンの心を惹きつける要素の一つが、それまでの劣勢を一発のホームランやヒットによって覆すことができるという点で、これまでに数多くの逆転劇が繰り広げられてきました。そんな野球の攻撃において、中心的な地位を占めるのが四番打者です。

プロ野球の四番打者の条件として挙げられるのは、ここで打てば試合がひっくり返るといったようなチャンスで打席が回ってきた場合に、その肩にのしかかる重圧を跳ね返し、味方の選手や多くのファンの期待に応えられることです。

日本プロ野球界の名門チームである巨人軍の四番を務めていた阿部慎之助も、そういったチャンスに強い打者の一人です。阿部慎之助は1979年生まれで、千葉県浦安市の出身のキャッチャーです。

幼いころから父親の影響で野球に慣れ親しんでいた彼は、安田学園高校時代には通算38本塁打という輝かしい成績を上げ、中央大学でも強打者として有名な存在でした。

大学卒業後に巨人軍に入団した彼は、チームでは23年ぶりに生まれた開幕スタメンの新人捕手となり、攻守の要として活躍する一流選手としての道を歩み始めます。途中には故障に悩まされたこともありますが、2007年から2014年までチームの主将を務め、チーム全体を引っ張る存在となりました。